【 基本編 】 | |
プランターや鉢で1年程度使用した土。 古い根があり,細かくなった土(みじん)が増えている。 有害菌や時には何かの幼虫もいたりする(-_-;) カナブンが多い。 1年くらいの使用では,究極このままでも使えないことはない。 しかし,病気にかかりやすくなったり,水はけ不良や養分バランスのことを考えると再生したほうがより良いと思います。 種から育てるときは,使い古した土は厳禁。 また原因不明の成長不良や立ち枯れになったときはそのまま使用せず,必ず再生させることにしています。 |
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鉢やプランターで使用した後の土は,日当たりのいいコンクリートの上に薄くひき,日光(紫外線)殺菌・消毒します。 表面が乾燥したら,上層と下層が入れ替わるよう軽くまぜまたあと,再び薄くのばしてひきます。2週間〜1ヶ月程度,まぜと乾燥を繰り返します。 混ぜるときは土が乾燥しているときに行い,決して雨の後の土が濡れいる状態では決して行わないようにしています。ぬれていると土が粘土状になってしまいます。 晴れの日が続けばだいたい1ヶ月で乾燥・殺菌終了としています。 雨が多いときにはのんびり待ちます。 ときどき野良猫がトイレとして誤使用するときがありますので注意します。 |
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この「ふるい」を使って乾燥・消毒後の土は,水はけを良くするためにみじんを取り除きます。 また,このときに古い根や混ざっている葉などを取り除きます。 網はふるいの一番小さな目+ナイロンのより小さな目の網を組み合わせたものを使用しています。ナイロン網はキッチン三角コーナー用です。 ちなみに 殺菌:生きている微生物を死滅させること 消毒:人畜に対して有害な微生物のみ殺すこと 滅菌:ある物質から全ての微生物を殺滅・除去すること ですので,土は「消毒後」としています。 |
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このように少しずつふるいにかけます。ふるいは2,3回軽くかけるだけで十分です。あまりしつこくやると土の粒を壊して細かくしてしまいます。 ことのきに,古い根や葉,茎,不要物を取り除きます。 |
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ふるったみじん類 用途はあまりありません。有効な利用先思案中です |
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ふるい作業が終わった土 |
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ふるい作業が終わった土(ベース土)詳細 小粒(2mm)〜中粒(8mm)程度,前回の腐葉土有機繊維分(腐葉土)の残りも若干あり。 完熟腐葉土化していない「普通の枯葉」は繊維分としては良いが,葉自体が腐る際に窒素分を消費し,土中の窒素不足を引き起こすので,取り除きます。 大量に枯葉があるときには別にしておいて腐葉土にしてしましいます。 (別途UP予定) |
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鉢やコンテナに使用するための土には,腐葉土と発酵牛糞を混ぜます。 分量は用途やベース土の状態により適宜変更しますが,だいたい画像のとおりです。 水はけを重視するならこれに,赤玉土大粒やバーミキュライトを2〜4割程度混ぜています。 水もちをよくするのならこれに,腐葉土を増やすかピートモスを足します。 腐葉土と発酵牛糞についてはこの下にある応用編に記載しています。 |
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ベース土+腐葉土+発酵牛糞 を混ぜたところ。 まぜるときには,サクサクっと軽く最小限の回数になるようにやります。あまり混ぜすぎると土の粒がくずれまた「みじん」分が増えてしまいます。 これで再生土のできあありです。 |
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できあがった再生土は,腐葉土の入っていた袋などにいれて保管します。 保管場所を日向にしておくと,袋の中の温度があがり高温殺菌・消毒になります。 腐葉土と発酵牛糞がなじむように,しばらくおいてから使用するようにしています。 応用編で,オリジナル再生土にするための,いろいろな素材について記載します。 |
【 応用編 】 | ||
以下にある材料を基本編の再生土に加えることで,用途に合ったオリジナルの再生土として使っています。
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腐葉土 現在使用しているもの 実際は画像より少し黒い。 葉が多く適宜に崩れている。茎が写っているが茎の量は少なめ 比較的安価なので大量使用でも大丈夫 |
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発酵牛糞 有機肥料・元肥分として利用 木質細チップと混合され発酵したもの 以前は繊維分(木質分)がもっと少なく元の牛糞様であったが,いつのまにか木質チップ分が多くなっていた。 窒素0.74%,リン酸0.77%,カリ1.04%(参考分析値:神奈川県肥飼料検査所) |
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順次UP予定 |